世界ウィグル会議、北京の抗議をよそに東京で開幕

  カディール女史が開会宣言、「自由民主の世界的連帯を」呼びかけた


 日本政府は新彊ウィグル自治区における「東トルキスタン独立運動」を「内政問題」として政治論争を逃げるように回避し、頬被りを決め込んできた。

世界の趨勢はすでに中国への一斉批判となって大合奏が鳴り響き、人権問題に敏感な欧米諸国は日本の反応ぶりを「期待」していた。
 チベット、ウィグルそして台湾独立問題、南モンゴル問題は地下で連帯している。

 2012年5月14日は「歴史的な日として記憶されるだろう」
そういう謳い文句で、第四回世界ウィグル会議は東京の国会議事堂前門にある憲政会館で開催され、世界20ヶ国代表、多くの日本の国会議員、ならびに支援する人々が集った。前回は三年前米国ワシントンで開催された。東京の会場には内外記者団も二百名近く、テレビ中継には50台前後のカメラが並んだ。
 この会議は世界的大ニュースなのだ。

 冒頭、世界のウィグル人社会から敬愛され、「ウィグルの母」としてノーベル平和賞候補にものぼったカディール女史が登壇した。

 彼女はやさしい笑顔で演説を始めた。
「ウィグル人の諸権利をもとめる声を支持していただき感謝申し上げ、アラブの春や世界で自由のために戦っていのちを落とした人々の冥福と、遺族へのお見舞い、同情を真摯に申し上げます。中国の官憲が東トルキスタンで強行しているウィグル人への違法な殺人を含む暴力鎮圧、チベットの連続的な焼身自殺事件をみても、中国の暴力による弾圧に抗議する自由への戦いがあり、あるいは中国の政治の方向に関して、指導部のなかに激しい対立が見られる。近い将来、中国でも『予期せぬ変化』が起こる可能性を最近の王立軍亡命未遂、薄煕来失脚事件などの発生が鮮明に示唆した」。
 
 にもかかわらず、としてカディール女史は続けた。
「張春堅・ウィグル自治区書記は2010年7月の訪米を終えると、ホータン、カシュガルなどで弾圧、虐殺を再開した。ウィグル人の血で両手を染めた前任の王楽泉より、すこしはマシな指導者かと期待したが、それは裏切られた。しかし、ウィグルの人権活動は国際社会で認知されるようになり、日本では安部晋三先生らがウィグルを支援する『日本・ウィグル国会議員連盟』(会長=古屋圭二、事務局長=西田昌司)が設立された。トルコのエルドアン首相は訪中の第一歩をウィグル自治区のウルムチから開始した。ウィグル問題は、いまや国際的な自由運動の一部となった。中国はこのウィグルやチベット問題を解決しない限り、かれらが望むような国際社会での地位を確立することは、とうてい出来ないだろう」


 ▼はじめて大々的に世界の自由運動の呼応した日本の有志議員団

 参加者を代表して最初の発言は平沼赳夫「立ち上がれ日本」代表がおこなった。
 「尖閣諸島問題で理不尽な中国は、自由を信奉する人々からは許せない暴挙であり、今後、自由という共通の価値観で世界は連帯できる」

 古屋圭二議員が続けた。
「議員連盟会長として、カディール女史の日本へのヴィザの発給を妨害した中国のやりかたは信じがたない。中国はウィグルを核実験場として46回実験を行い、一方で原油生産が中国全消費の三割をしめるウィグルの地下資源を(北京は)『核心的利益』と呼び、手放さない。このほか、他民族を強制的に移住させたりウィグル女性を漢族男性と強制的に結婚させたり、歴史的遺物を破壊したりする行為は信じがたい。ところが日本政府は『ウィグルは中国の内政問題』として、せっかくの北京の日中韓会議でも議題さえ載せようとしなかった」

 下村博文議員
「われわれ議員有志は、この四月にもチベットのセンゲ首相を東京にお迎えしたときに91名の有志国会議員が集合した。ウィグル、チベット、そしてモンゴルの民族問題は自由を抑圧する中国の認めがたい文化の抹殺であり、日本の議員としても『我が事』としてうけとめ、今後も対応したい」

 高市早苗議員は次のように述べた。
「ダライラマ法王の訪日直後にわたしは国会質問で野田首相にこの問題を問うたが、『それは中国の内政問題だ』という姿勢だった。極めて残念である」


 ▼自由、人権のために日本のカネ、影響力、技術をそそぎこもう

 桜井よしこ・国家基本問題同志会会長も発言した。
「アジアの国々から日本への強い期待が寄せられている。それぞれの民族への支援をなし、よりよいアジア、よりよい世界の建設のためにアジアの国ぐには日本に力を発揮して欲しいと望んでいる。日本はそうした役割と責任を持つ。中国があれほどの金持ちになりえた基盤は日本のODAではないのか。人権、民主、法治、自由を尊重する。これらを担保する体制をつくるために日本のカネ、影響力、そして技術のすべてを注入するべきである。日本の政治家はもう黙っていない」。

 田母神俊雄・頑張れ日本会長がまとめた。
「日本独特の『優しさ』は中国にはない。日本が優しさを示すとシナ事変となったように、日本が甘いと中国は過度につけあがる。日本は中国にもっと毅然として態度で臨むべきであり、そのためには抑止力としての防衛力を増強しなければ、やがて中国以外のくに国からも日本は相手にされなくなるだろう。中国軍拡、日本軍縮。この二十年で中国の軍事力は物理的に日本を超える脅威となっている」

 このほかトルコ国会議員、イタリア上院議員、米国民主基金搭載など世界の代表からの発言が続いた。場内はぎっしり満員で参加者の熱気に溢れた。
会場には時間の関係で発言をしなかったが他に多くの議員が参列した。またペマ・ギャルポ、黄文雄、石平の各氏や小田村四郎、藤井厳喜、加瀬英明、西村幸祐、水島総、有本香氏らの顔もあった。宮崎正弘の国際ニュース・

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