北京天安門自爆テロ事件

 ウィグルの「東トルキスタン独立運動」は果たしてテロ集団か
  血の弾圧の口実に天安門自爆テロ事件を共産党は政治利用しているのでは?
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 10月28日に北京天安門で起きた自爆テロ事件は「ウィグル族の過激派」(中国公安当局)と言われ、「あれはETIM<東トルキスタン独立運動>の犯行だ」と孟建柱・政治局員が証拠を明示しないまま断定した。

当局はそうした情報を全国に流したが、世界の反応はウィグル独立団体が主張するように、「テロ偽装によるウィグル族弾圧強化の口実」という解説も同時に伝えた。華字メディアは、この自爆テロを「天安門撞車事件」とし、世界を震撼させたと分析した。

世界ウィグル会議(ラビアカディール議長)は、「謀略による情報操作ではないか」とする意見をメディアとの会見で述べた。

当局は最初の段階で情報を封鎖した(「厳密封鎖消息、嫌疑犯疑来自新彊」「或為自殺式恐怖襲撃」)。

或る中国語新聞は、この事件を「撞車自焚」と比喩した。しかし情報は封鎖され、数時間してから突如、ウィグルの過激派の関与が言われた。その間、たとえばNHK放送のニュース画面が二分間まっ黒になった。

この事件は2013年10月28日正午過ぎ、天安門の毛沢東肖像画真下に位置する金水橋の欄干に小型四輪駆動車が突っ込み、爆破炎上、クルマにのっていた三人と付近にいた二人が死亡し、通行中の38人が負傷した。日本人(上海駐在で旅行中だった)も負傷し、病院に担ぎ込まれたが命に別状はなかった。

日本のメディアも連日、この事件を報道したが、もしウィグル独立を目指す過激分子が行った政治的自爆テロ行為であるとすれば、世界の関心を、北京が弾圧するウィグルの問題に振り向けた意味で、大きな政治的効果がある。

同日夕方、捜査当局ははやくも「犯人」を特定して、準備の良いことか、身分証明書番号、名前を公表するにいたり、関連の車両番号も手配したと発表した。その直後に現場で取材した香港記者六名を拘束したため、香港メディアは厳重に抗議するという一幕もあったが、言論の自由がまったくない国家ゆえに、事件直後から報道統制、情報操作を展開するのは当然予測できる措置だろう。

真相が語られない状況の下、最初に「ウィグル族は本当に真犯人なのか」と言い出したのはフランスの左翼新聞「リベラシオン」で、「なぜウィグルと断定できるのか、チベット独立運動の過激派かも知れないし、天安門事件再評価を求める自由派活動家の抗議行動かも知れないし、あるいは法輪功の報復とも考えられないのか」と疑問を呈した。

新彊ウィグル自治区では厳重な取り締まりがつづき、「関与」を疑われたウィグルの青年ら多数が拘束された。
 この事件は長く尾を引くことになるだろう。宮崎正弘の国際ニュース・
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